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和書 読書

たそがれ大食堂<感想> ー愛され続けた百貨店大食堂が存続の危機に、果たして大食堂の未来は?!ー

あらすじ

伝統あるマルヨシ百貨店に勤める美由起は、大食堂のマネージャーに就任した。しかし、長年愛されていた大食堂は時代の変化とともに廃れ、存続の危機に直面していた。その上、若社長が引き抜いてきた料理人の智子は、大食堂の味を片っ端から変えようとして……!? 古き良き大食堂の未来はいかに? 美味しい料理と懸命な奮闘が奇跡を起こす、お仕事グルメ小説!
<出版社より>

 

百貨店の大食堂と一目でわかる表紙に惹かれました。
図書館とか本屋さんで心惹かれる表紙が上手にディスプレイされているとついつい手に取っちゃいますよね。読んだことのない作家さんの作品を手に取る時はほぼこのパターン。

百貨店の大食堂、子供の頃よく連れて行ってもらったなぁ。子供の頃の百貨店での楽しみはおもちゃ売り場と大食堂でした。おもちゃはあんまり買ってもらえませんでしたが、大食堂では「好きなものを頼んでいいよ」と言われ毎回ワクワクしながらディスプレイを眺めていたのを覚えています。でも小さい頃はほぼお子様ランチを頼んでいた記憶があります。小学生になる頃にはようやく他のものも選ぶようになったんですが2回に1回はオムライスを食べてたような記憶が。たまに一緒に行く従兄弟は小学生になっても毎回ホットケーキを頼んでいて、それ以外食べてるのを見たことがなかったですね。

二段に積まれたホットーケーキ、ケチャップがかかったオムライス、デザートのプリン・・・。
今となっては思い出の中のメニューですが、本作のマルヨシ百貨店の大食堂では現役バリバリメニュー。とはいえ、やはり古くささが目立ってきており売上も右肩下がり。そんな中新たに入った料理長はメニュー改革を推し進めようとしスタッフたちとの間に軋轢が。
このまま嫌な感じの料理長とスタッフとの対立を描いていくのかと思いきや、この料理長も思ってたよりいい人でしかも腕はたしか。対立しながらも認めるべくは認め合いつつメニューリニューアルを進めていき大食堂復活を狙う。大まかにいうとそんなお話です。

本作に出てくるメニューもどれも懐かしくて食べたくなるものばかりでもう一度大食堂で食事をしたいなぁという気持ちが沸々と。
大食堂で食べた経験のある方は懐かしみながら、そうでない方も行った事がないのに何故か懐かしい気持ちに浸りながら読める事間違いなしな作品です。

きょうのわんこ

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