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【感想】動物のお医者さん(佐々木倫子) H大学獣医学部で繰り広げられる痛快動物コメディ!

あらすじ

今日も獣医学部のユニークな仲間とかわいい動物たちは大騒ぎ。思わずニヤリのおもしろさで、国民的人気大爆発のドクトル・コメディ! 

毎度お騒がせのH大獣医学部の仲間たち。人間、動物、細菌たちがエンジン全開!! お医者さんて、ぶっとい神経が必要だったのね!! 公輝(ハムテル)くん、ガ・ン・バ・レ!!

<出版社より>

 

 

おすすめ動物マンガ不動の一位といえば「動物のお医者さん」
札幌市にあるH大学獣医学部を舞台に、獣医を目指す学生の日常を描いたコメディ漫画です。
H大学となってますが、もうまんまモデルは北海道大学。広大な大学の敷地や雰囲気もそのまま(当時は)。
主人公ハムテルの獣医学部3年から大学院博士課程2年目までの6年間が描かれているんですが、登場動物もユニークなんです。主人公の飼い犬のチョビは当時ハスキーブームを巻き起こし、モデル校である北海道大学獣医学部の志望者数が急増するなどちょっとした社会現象も巻き起こしたほどの人気作でした。
1987年から1993年にかけて白泉社『花とゆめ』に連載されており、ドラマ化もされています。こうして書くと随分昔の作品ですが、まったく古さを感じさせることはなく、今でも頻繁に読み返している漫画の一つです。

登場する動物はリアルに描かれており漫画チックには描かれていません。その一方で動物のセリフを吹き出しなしで表現しており、人間と会話している風に描かれていて面白いんですよ。そのセリフが本当にそうやって考えてそうで笑えます。でも人間は動物のセリフを理解できておらず、態度から察しているに過ぎないところにギャップがあってまた微笑ましい。

今回またもや読み返していたのはなぜかというと、北海道大学に行ってきたからなんです。北海道大学自体はこれまでも2度訪れたことがあるのですが、どちらも時間がなくて有名なポプラ並木を写真に納めるのみでした。
しかし今回はたっぷりと時間があって正門からその逆にある獣医学部まで、まさに端から端まで散歩を楽しむことができました。
本当に広大な敷地で、緑が豊富。豊富というよりも森の中にある印象。貴重な建物もあり「ああ、ここをハムテルとチョビが散歩していたかもなぁ。」と想像も膨らみました。

さて、登場動物もユニークと書きましたが登場人物ももちろんユニーク。主人公のハムテルは沈着冷静で、基本的に無表情でマイペース。ひょんなことからチョビを飼うことになり治療費を浮かす為に獣医を目指します。その友人の二階堂はそれとは対照的に感情表現が豊かで動揺しやすく臆病。成り行きでハムテルの金魚の糞のように獣医を目指しますがネズミ嫌い。実習も一苦労。ハムテル達の先輩の菱沼聖子はマイペースで変わり者。連載当時の女子大学生の実情を描いた場面などもあるがここら辺は唯一昔の作品だと思わせるところですね。今だとこの描写はないかも。
他にも獣医を目指す学生や大学教授など個性豊かなキャラクターの宝庫。基本一話完結でさらりと読めるが、要注意なのは本気で面白い。学生当時、図書館でこの漫画を見つけて読んだんですが思わず吹き出してしまい、周囲に白い目で見られたのも懐かしい思い出です。これがきっかけでお小遣いで全巻買おうと決意しました(笑)。家で読むのが安全。ちなみにその時読んでいたのは第4巻です。

さて、もう一度チョビたちに会いに行ってこよう!どの巻を読もうかな!

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