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和書 読書

ぼくは明日、昨日のきみとデートする<感想> ”あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?”

あらすじ

あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?

京都の美大に通う彼の前に現れたのは、
高嶺の花の可愛い彼女。
一目惚れから最高のカップルになるが、
彼と彼女の間には運命的な秘密があった……

彼女の秘密を知ったとき、
きっと最初から読み返したくなる

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて――。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。

<出版社より>

 

 

タイムパラドックス小説。

時間軸が少しずれているのかな?どちらかの世界が後から追いかけていく感じなのかな?
読み始めはそんな推測をしていたんですけど、読み進めていくうちに混乱してきて真相が分かった時には「え?そんな風になってるの?え、待って待って!よくわからない!」と混乱しましたが、予想外で意表をつかれました

「一緒にいたいのに、運命の人だと確信しているのに、それなのに」ここまではタイムパラドックス小説としてはそこまで斬新なテーマではないですよね。でも、この素材で読者をグッと惹きつけて離さない構成に脱帽です。

それこそ読み始めは乙一さんの「きみにしか聞こえない」みたいな感じ?と思ったんだけれど、それとはまたパラドックス具合が違っていて、それでいて同じくらい切ない。
現実味のない設定で、5歳から35歳の二人の状況を整理しながら読み進めていくのが少し難しかったのですが、それでもなおラストが気になるストーリでした。
お互いを大事に思えば思うほど、物理的な距離は離れていってしまう。それがさらになんともやるせない気持ちにさせる。
甘く切ない恋愛小説、でも甘すぎない作品です。

初めて付き合った時のドキドキした気持ち、デートの下見のシーンなんかは初々しくて微笑ましかったですね。

 

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