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和書 読書

京大中年<感想> ”『京大少年』刊行から14年。 ―すっかり「中年」になりました。”

あらすじ

35万部突破の「京大芸人」シリーズ最新刊
菅広文(ロザン)著 『京大中年』、2023年6月8日発売!

『京大少年』刊行から14年。
――すっかり「中年」になりました。

「京大少年」だった二人は、人気者になり、いまや中年。愛され続ける、コンビの秘密とは。
46歳の菅が、過去の宇治原、過去の自分へ手紙を贈る。
現在と過去を繋ぐ“手紙”を通して明らかにされるのは、“京大芸人式”の思考と仕事術。
「好きな人との好きな仕事を続けていくには、何が必要か。どう生きるべきか」の本質を、爆笑しながらしみじみ学べる!
好きな人と、好きな仕事をして、中年になっても楽しく生きるために――。

***
「チャンスを手に掴むのは、風車を動かすのに似ている。まず回せ。一度回り始めれば、力は不要」
「プレゼントをあげるのが下手な人は、良い人が多い」
「燃えている奴が囲ってくる。これが『炎上』の正体でした」
……など、刺さる!どきっとする!”ロザン的“生きるヒントが満載。
***

目次
はじめに 教科書がなければ
第1章 18歳の宇治原さんへ
第2章 19歳の僕へ
第3章 20代の教科書
第4章 20歳の宇治原さんへ
第5章 30歳の宇治原さんへ
第6章 30代の教科書
第7章 宇治原さんの両親へ
第8章 40代の教科書
第9章 40歳の宇治原さんへ
最終章 我々の教科書
終わりに 教科書があれば

<出版社より>

 

 

「京大芸人」のその後。「京大芸人」 「京大少年」では宇治原さんの勉強方法について書かれていたんですが、今回は仕事のことについて書かれています。
インタビューなどで菅さんご本人がおっしゃられていますが、30代まではまだまだこれからでおこがましい気分もある。それに照れもあって書けなかったけど、40代になってもう今なら書けるかなと。

今作は宇治原さんへ向けての手紙方式。18歳の宇治原さんに始まって現在40代になった宇治原さんに向けて書かれています。
菅さんから宇治原さんへの手紙。ともすれば、ラブレター。単純に宇治原さんのことが好きなんだなぁ、と。そして菅さん目線で書かれて入るんですが、宇治原さんも菅さんのことが好きなんだなぁ、と。相思相愛やん!(笑)って。

内容はロザンがどうやって出来てきたのか、どうやって仕事を進めてきたのか、ここに至るまでの道筋は、などが面白おかしく書かれています。それはもう読みやすく。もう一度言います。読みやすいです。芸人さんだからなのか、菅さんの書く文章の特徴なのか、とても読みやすいと思います。普段はそんなに本を読まないよって方にもおすすめです。

お二人はとても賢い印象で、緻密に計画を立てて将来を見据えている印象だったのですが、今回本を読んで少し印象が変わりました。
もちろん、しっかりと将来を見据えているには違いないのですが、もう少しアバウトというか、朧げに描いている未来像に向けて今をしっかり生きている。未来よりも今をしっかりと。その先に築き上げたものが待っているというのをしっかり理解されているように感じました。
またテレビで拝見する感じでは菅さんの方が人当たりも柔らかく優しい印象ですが、実際には菅さんの方が割り切っていてクールですね。読んでいてグサっとくる箇所もちらほら。
テレビでは宇治原さんの頭の良さばかりが目立つけど、菅さんもとても頭がいい。勉強ができるというよりも地頭がいい。この頭の良い2人が延々と喋ってるんやもん、そら面白いわ。

そしてこの本は教科書です。「ロザンの教科書」。きっとこの教科書を指針にさらにお互いの活躍の場を広げていき、延々と喋り続けていくことでしょう。
リアルタイムでそれを見られるなんてラッキーですね。

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