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和書 読書

おしまいのデート<感想> ”暖かくも切ない5つのデート”

あらすじ

両親の離婚以降、月に一度祖父と会うようになった彗子。母の再婚を機に会うことをやめる二人だったが……。表題作ほか、5つの物語からなる短編集。世の中は色々なデートで溢れている。

<出版社より>

 

【おしまいのデート】
じいちゃんと孫のデート。おしまいだけれども生きている限りは次はある。
胸が締め付けられるような、寂しさが身近に迫ってくるような、でもなぜか心がほっこりする。

【ランクアップ丼】
社会科教師の上じいと教え子三好のデート。どうしても玉子丼が食べたくなってお昼ご飯に作って食べちゃいました。
終わりって突然やってくるんですよね。突然すぎて動揺してしまう。動揺しているって気づかないほどに。
今日この一日がどれだけ貴重なものなのか、いつも後になって思い知る。

【ファーストラブ】
男子高校生どうしのデート。もしやあいつ俺のこと…?なんてドキドキするとこなんて面白い。
友情だろうがなんだろうがお弁当には愛が詰まってるよね。
お弁当持ってどっか行きたいなぁ。

【ドッグシェア】
犬好き人間なので連れて帰ってあげてよってモヤモヤしちゃったんだけど、何かを共有したいって気持ちはなんとなくわかる気がする。
そしてこれでおしまいにしたくなくて行動を起こす気持ちも大事よね。

【デートまでの道のり】
デートするまでにもいろんな課題があるよね。当事者には見えてないこともあるしね。でもその課題も大切な道のり。
子供の目に映る景色ってのは意外と真実も多いと思う。

 

タイトルだけ見たら悲しい本かなと思うけど、なんとも心温まる短編集。
デートと謳ってはいるけれど、世間一般が思い浮かべるデートは一つも出てこない。
相手が誰であろうとも【デート】ってドキドキワクワクしますよね。
友達でも誰でもいいんですよ。会いたいと思って会うのってなんて素敵なんだろうって思えた一冊でした。

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