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図書館戦争シリーズ<感想> ー戦争〜内乱〜危機〜革命ー 自由のために武器を取る

あらすじ

2019年(正化31年)。公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年。高校時代に出会った、図書隊員を名乗る“王子様”の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から本を守るための組織・図書隊に入隊した、一人の女の子がいた。名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが……!?

<出版社より>

 


   図書館戦争目次

一、図書館は資料収集の自由を有する。
二、図書館は資料提供の自由を有する。
三、図書館は利用者の秘密を守る。
四、図書館はすべての不当な検閲に反対する。
図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。

単行本版あとがき
文庫本版あとがき
ジュエル・ボックス

目次に記された文言は日本図書館協会の【図書館の自由に関する宣言】です。この宣言は1953年に埼玉県図書館協会が「図書館憲章案」として提案したものが元で、1954年に図書館大会・日本図書館協会総会で採択されました。当時かなりの激論を戦わせこちらが制定されたそうです。

さて、前回ご紹介した「図書室のキリギリス」から図書館繋がりで本日は【図書館戦争シリーズー戦争~革命】です。こちら本編4冊シリーズとなっております。
先日お風呂のお供に読み始めたら止まらなくなり、久々に一気読みしてしまいました。
このシリーズ、本当に大好きでお気に入りシーンはちょくちょく読み返しているんですが、通しで読むのはお久しぶりでしたね。

この小説の作者コンセプトは「月9連ドラ風で一発GO!」。でも面白さはそれ以上。月9も真っ青。ライトノベル風でサクッと読めるし、その実内容がしっかりしています。
この小説世界では検閲なるものが法で認められており、図書館はそれに対抗する為に武器を手に自由を守っているんです。主人公の笠原郁は高校生の時に本屋で検閲に遭遇し、その時助けてくれた図書隊員を追いかけて図書隊に入るんですね。「私の王子様に会ってお礼を言うんだ!」って。
もうこの主人公言うことなす事痒くておバカなんですが、それでも真っ直ぐ純粋な性格で、こんな人間がいてもいいじゃないかって思わせてくれるんです。
内容はラブコメなんですけど、アクションあり、恋愛あり、そして何よりも表現の自由・本を自ら選んで楽しむ自由の大切さを教えてくれます。

この小説を知ったきっかけは実は弓きいろさんのコミック版が最初なんです。当時漫画雑誌で掲載され始めたんですけど、本のために戦争って違和感ありすぎて読み飛ばしたんですよ。でもやっぱりなんか気になって何話か読んでいくうちに原作がある事に気付きまして、1冊それこそ図書館で試し読みしてみたら速攻でハマりました。その日のうちに4冊まとめ買いして帰って何度も何度も読み返し、寝ても覚めても図書館戦争でしたね。どの話を読んでも本を自由に読める素晴らしさや実はそれが如何に難しい事なのかを考えさせられるストーリーなんです。
とはいえ、先ほども言いましたがラブコメなんで恋愛要素もバッチリですよ!普段は男前なのに恋愛になると初心で親友に「純粋培養乙女茨城県産」と言わしめるほど。そこらへんのモダモダも見所なんです。

先ずはシリーズ一作目「図書館戦争」からぜひお手に取ってみてください。本好きならハマること間違いなしです!

きょうのにゃんこ

 

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