あらすじ
晴れて彼氏彼女の関係となった堂上と郁。しかし、その不器用さと経験値の低さが邪魔をして、キスから先になかなか進めない。あぁ、純粋培養純情乙女・茨城県産26歳、図書隊員笠原郁の迷える恋はどこへ行く――!? 恋する男女のもどかしい距離感、そして、次々と勃発する、複雑な事情を秘めた事件の数々。本日も、ベタ甘警報発令中!
“タイムマシンがあったらいつに戻りたい?”という話題で盛り上がる休憩中の堂上班。黙々と仕事をしている副隊長の緒形に、郁が無邪気に訊くと、緒形は手を休め、遠くを見つめるように静かに答えた――「……大学の頃、かな」。未来が真っ白だった無垢な時代。年をとるごとに鮮やかさを増す、愛しき日々。平凡な大学生であった緒形は、なぜ本を守る図書隊員となったのか!? 過去と未来の恋模様。
<出版社より>
別冊Ⅰ目次
一、「明日はときどき血の雨が降るでしょう」
二、「一番欲しいものは何ですか?」
三、「触りたい、触られたい二月」
四、「こらえる声」
五、「シアワセになりましょう」
単行本版あとがき
文庫本版あとがき
マイ・レイディ
別冊Ⅱ目次
一、「もしもタイムマシンがあったら」
二、「昔の話を聞かせて」
三、「背中合わせの二人」(1)
四、「背中合わせの二人」(2)
五、「背中合わせの二人」(3)
単行本版あとがき
文庫本版あとがき
ウェイティング・ハピネス
前回紹介した「図書館戦争ー戦争~革命(計4冊)」の別冊です。晴れて結ばれた堂上と郁のその後。タスクフォースの理性・緒方の過去とは?
あっまあまの展開となっております。図書館戦争なんでもちろん本に絡めた話なんですけど、本編に比べて糖度100倍仕様となっております。十分にお気を付けてお読みください(笑)。
本編最後で晴れて結ばれたヒロインですが、そこから先が一筋縄でいかないのが「純粋培養乙女茨城県産」たる所以。別冊Ⅰではまだまだモダモダ期が続きます。もう焦ったいし小っ恥ずかしいし何度読む手を止めたかわかりません。でも本当にシアワセになって欲しくて何度読み返したかもわかりません。
別冊Ⅱでは脇役達にスポットライト。この方達も本当に幸せになって欲しいと心から願っていたのでここで描いてくれてとても嬉しかったですね。原作者、読者のツボを上手いことついてきてます。
ハラハラドキドキも沢山ありますが、最後は皆んなまとめて幸せになれる一冊です。